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「使い捨て社会」ようやく脱出?露リサイクル機運(読売新聞)

 ゴミの分別収集の習慣がなく大部分が埋め立て処理されるロシアで、リサイクルへの取り組みが広がり始めた。

 人口、ゴミ排出量とも東京都に匹敵するモスクワでは近年、ゴミ減量が課題となっており、日本や欧米企業はロシアを「環境ビジネス」の新市場として注目する。

 国営企業「エコテフプロム」が運営するモスクワ南東部の「第4清掃工場」。中央アジア出身の約50人の外国人労働者がベルトコンベヤーで流れるゴミからアルミ缶やペットボトル、段ボールなど再利用できる材料を手作業で分別していた。生ゴミも乾電池も一緒に捨てるロシアでは、人海戦術によるゴミ仕分けがリサイクルの第一歩となる。

 人口約1200万人のモスクワでは年間約530万トンのゴミが出るが、「エコテフプロム」のアダム・ゴノポリスキー副社長は「再利用されるのは約30万トンにすぎない」と話した。

 ロシアが「使い捨て社会」から抜け出せない原因はリサイクルの採算性にある。エネルギーや鉱物資源が豊かなロシアでは手間がかかる再利用は新品を作るより割高。このため回収物は国内ではあまり再利用されず、金属類は主に欧州、ペットボトルは中国へ送られる。

 しかしモスクワでは年約3%のペースでゴミ排出量が増えており400か所あまりの処分場は2016年には満杯になる。このため、モスクワ市はゴミ処理の焼却とリサイクルの割合を増やすように変更。現在6か所の焼却場も増設する計画で、日本や欧米の企業が焼却炉などの受注をめざす。

 日本の関係者によると、ロシアは、風圧で可燃物とリサイクル可能な素材を分別する装置などに関心を示しているという。(モスクワ 緒方賢一)

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